図2のように、手で触れているはく検電器の電極に正に帯電したガラス棒を近づけた後、手を離してから次にガラス棒を遠ざけた場合の記述として最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。
① 閉じていたはくは、手を離しても変化せず、ガラス棒を遠ざけると開いた。
② 閉じていたはくは、手を離すと開き、ガラス棒を遠ざけると再び閉じた。
③ 閉じていたはくは、手を離しても変化せず、ガラス棒を遠ざけると閉じた。
④ 閉じていたはくは、手を離すと閉じ、ガラス棒を遠ざけると再び開いた。
#センター03追試
もし、始めに手を触れておらず、金属はくも帯電していなければ、
正に帯電したガラス棒を近づければ、静電誘導が起こり、負電荷が金属板に溜まり、正電荷が金属はくに溜まり、はくが開きます。
しかしこのとき、手でアースしていれば、
正電荷は地球に逃げていきます。地球は電荷をいくらでも吸収します。はくは閉じたままです。
金属板の負電荷はガラス棒の正電荷と引きつけ合っていて、そのまま留まります。
手を離しても金属板の負電荷はそのままです。ガラス棒の正電荷と引きつけ合っています。はくは閉じたままです。
ガラス棒を遠ざけると、金属板の負電荷は呪縛から解き放たれて、金属領域内で均等に散らばります。はくは開きます。
というわけで、答えは ① です。