次の三つの文(a)、(b)、(c)はそれぞれ異なる発電方法の特徴を述べている。それらの発電方法の組合せとして最も適当なものを、下の①~⑥のうちから一つ選べ。
(a) 発電量の調節は容易だが、発電の過程で温室効果ガスである二酸化炭素が大量に発生する。
(b) 熱エネルギーを経ないでエネルギーが変換され、発電の過程で二酸化炭素は発生しない。
(c) 発電の過程で二酸化炭素は発生しないが、長期間にわたる管理の必要な廃棄物が生じる。
(a) | (b) | (c) | |
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① | 水力発電 | 火力発電 | 原子力発電 |
② | 水力発電 | 原子力発電 | 火力発電 |
③ | 火力発電 | 水力発電 | 原子力発電 |
④ | 火力発電 | 原子力発電 | 水力発電 |
⑤ | 原子力発電 | 水力発電 | 火力発電 |
⑥ | 原子力発電 | 火力発電 | 水力発電 |
#センター17本試物理基礎
(a) → 火力発電
火力発電では、石油や石炭や天然ガスなどの燃料を燃やして水を沸かし水蒸気を発生させ、それを蒸気タービンに当てて発電機を回しています。燃料を燃やすと大量の二酸化炭素が発生します。
(b) → 水力発電
水力発電では、高い所から落とした水を羽根車に当て、発電機を回しています。何かを燃やしたりはしません。
(c) → 原子力発電
原子力発電では、原子核分裂によってできる熱で水を沸かして水蒸気を発生させ、それを蒸気タービンに当てて発電機を回しています。原子核分裂では二酸化炭素は発生しませんが、放射性廃棄物が生じ、何十年、何百年にも渡る管理が必要です。
答えは ③ です。