qOA89

次の文章中の空欄に入れる数値と記号の組合せとして最も適当なものを、下の①~⑥のうちから一つ選べ。

図2のように、直線OO'に垂直に、物体(文字板)と半透明のスクリーンを 1.0m 離して設置した。凸レンズの光軸を直線OO'と一致させたまま、物体とスクリーンの間でレンズの位置を調整したところ、スクリーン上に倍率 1.0 の明瞭な像ができた。このことから、レンズの焦点距離はm であることがわかる。また、スクリーン上の像をO'側から観察すると、図3ののように見える。

図 2
図 3
0.25 (A)
0.25 (B)
0.50 (A)
0.50 (B)
1.0 (A)
1.0 (B)

#センター19本試物理


倍率 1.0 の像ができたということだから、これは『凸レンズ』項における \(m\) の値が 1.0 ということであり、レンズの公式(写像公式)

  \({\large\frac{1}{a}} + {\large\frac{1}{b}} = {\large\frac{1}{f}}\)

において \(a = b\) ということであり、これはつまり

  \({\large\frac{1}{a}} + {\large\frac{1}{a}} = {\large\frac{1}{f}}\)

ということであり、これを計算すると \(a = 2f\) になり、結局レンズの公式は

  \({\large\frac{1}{2f}} + {\large\frac{1}{2f}} = {\large\frac{1}{f}}\)

と表されることになり、これは『凸レンズ』項の『\(a = b\) すなわち \(m = 1\) のとき』に相当し、ろうそくのイラストで表現すると、

となり、このイラストの \(4f\) が本問では 1.0m であるので、レンズの焦点距離(\(f\))は 0.25m ということになります。

 


上記イラストで示したようにスクリーンに映る像は反転するわけですが、これは上下方向だけでなく左右方向についてもです(レンズは円いので)。

上下、左右ともに反転している像は(A)、(B)のうちの (A) です。

 

というわけで答えはです。