qHAE8

抵抗における電流と電圧および消費電力の関係について考える。電流計と電源の抵抗は無視できるものとする。

(問4)図3のように抵抗Rを電源につなぎ回路を作った。電源の電圧を変化させ、電流と電圧の値をグラフにすると図4のようになった。抵抗Rの抵抗値はいくらか。また、電圧が 6.0V のときの消費電力はいくらか。

 

 

(問5)ある白熱電球にかける電圧を変化させ、電流と電圧の関係を調べたところ、図5のような結果が得られた。この白熱電球と、抵抗rを図6のように接続した。電源の電圧が 3.0V のとき、電流計の示す値は 0.10A であった。回路全体の消費電力はいくらか。また、抵抗rでの消費電力はいくらか。

 

#センター15本試物理Ⅰ

(問4)
図4のグラフを読み取ると電圧 3.0V のときに電流が 0.4A となっているので、オームの法則より、抵抗の値は

    \(\large{\frac{3.0}{0.4}}\) = 7.5 [Ω]

消費電力は電圧と電流を掛けたものであり、電圧が 6.0V のときの電流が 0.8A であるから、消費電力の値は

    6.0 × 0.8 = 4.8 [W]

 

 

(問5)
電流計の値が 0.10A のとき、この電流は白熱電球にも流れ、白熱電球の電流-電圧グラフを読み取ると、このときの電圧は 0.40V であると分かります。そして、全体の電圧が 3.0V なのだから抵抗rの電圧は 3.0 - 0.40 = 2.6 [V] と分かります。

よって、
全体の消費電力は

    0.10 × 3.0 = 0.30 [W]

rでの消費電力は

    0.10 × 2.6 = 0.26 [W]