次の文章中の空欄ウ・エに入れる語と数値の組合せとして最も適当なものを、下の①~⑧のうちから一つ選べ。
同じ材質の紙1、2と、同じ材質のプラスチックの棒1、2を用いて、図3のように紙1で棒1を、紙2で棒2をこすったところ、紙と棒の間で電荷が移動して静電気が発生した。このとき、棒1と棒2を近づけると、静電気力によって棒の間にウがはたらいた。棒1と紙1の間で移動した電気量が 8.0×10-8C であったとき、電子エ個分の電荷が移動したものと考えられる。ただし、電気素量を 1.6×10-19C とする。
ウ | エ | |
---|---|---|
① | 引力 | 1.3×107 |
② | 引力 | 1.3×1012 |
③ | 引力 | 5.0×1011 |
④ | 引力 | 5.0×1027 |
⑤ | 反発力 | 1.3×107 |
⑥ | 反発力 | 1.3×1012 |
⑦ | 反発力 | 5.0×1011 |
⑧ | 反発力 | 5.0×1027 |
#センター16追試物理基礎
紙とプラスチックをこすると、たいてい紙からプラスチックに電子が移動して、紙は正に、プラスチックは負に帯電します。材質の種類によって電子の移動方向は決まっています。あるときは紙からプラスチックへ移動するが別のあるときはプラスチックから紙へ移動するというようなことは起こりません。つまり、棒1と棒2の電気の正負は同符号であり、近づければ 反発力 がはたらきます。
電気素量というのは電子1個の電気量のことです。移動した電気量が 8.0×10-8C ということですから、移動した電子の個数は
\(\large{\frac{8.0×10^{-8}}{1.6×10^{-19}}}\) = \(\large{\frac{5.0}{10^{-11}}}\) = 5.0×1011 [個]
です。
答えは ⑦ です。