熱に関する記述として正しいものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
① 物体に一定量の熱を加えたとき、熱容量が同じならば質量が大きいほど温度変化が大きい。
② 高温の物体と低温の物体を接触させたとき、接触面を通して高温の物体から流出した熱量は、低温の物体に流入した熱量より小さい。
③ 一つの熱源から熱を取り入れ、同じ熱源に熱を放出することにより熱機関をはたらかせることができる。
④ 与えられた熱のすべてを仕事に変える熱機関はつくることができない。
#センター06本試
①
熱量 Q 、熱容量 C 、質量 m 、比熱 c 、温度変化 ΔT のとき、
Q = CΔT
(C = mc)
Q = mcΔT
という関係があり、一番上の式より、Q と C が一定なら、ΔT も一定です。
②
熱量の保存より、
高温物体が失った熱量 = 低温物体が得た熱量
です。
③
熱機関においては必ず Q1 > Q2 であり、熱量は目減りしていくので熱機関を動かし続けることはできません。
④ 正解です。
熱力学第2法則です。熱力学第2法則に反する機関を第2種永久機関といい、「第2種永久機関を発見した!」と主張する人は詐欺師です。