縦波について説明した次の文章中の空欄ウ・エに入れる式と記号の組合せとして最も適当なものを、後の①~⑧のうちから一つ選べ。
図5の(i)のように、振動していない媒質に等間隔に印をつけた。この媒質中を、ある振動数の連続的な縦波が右向きに進んでいる。ある瞬間に、媒質につけた印が図5の(ii)のようになった。ただし、破線は(i)と(ii)の媒質上の同じ印を結んでいる。また、媒質が最も密になる位置の間隔は \(L\) であった。
そのあと、再び初めて(ii)のようになるまでに経過した時間が \(T\) であるならば、縦波が媒質中を伝わる速さはウである。
また、(ii)のa、b、c、dのうちエの部分では、媒質の変位はすべて左向きである。
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ウ | \(LT\) | \(LT\) | \(LT\) | \(LT\) | \(\large\frac{L}{T}\) | \(\large\frac{L}{T}\) | \(\large\frac{L}{T}\) | \(\large\frac{L}{T}\) |
エ | a | b | c | d | a | b | c | d |
#共テ22本試物理基礎
2つの波の基本式 \(v = fλ\) 、\(f = \large\frac{1}{T}\) より \(v = \large\frac{λ}{T}\) でありますが、図5より波長は \(L\) と読み取れ、また題意から周期は \(T\) であるので、速さは \(\large\frac{L}{T}\) となります。
また、縦波における媒質の変位というのは
このようなことであり、
aの部分はすべての媒質が定位置より左にズレていて、
cの部分はすべての媒質が定位置より右にズレていて、
bの部分は左側の2個は左にズレ、右側の2個は右にズレていて、
dの部分は左側の2個は右にズレ、右側の2個は左にズレています。
ということで媒質の変位がすべて左向きであるのは aの部分 です。
答えは ⑤ です。