レンズは、プリズムと同様に光の屈折を利用している。光線は空気とガラスの境界面で屈折するが、このとき光の色によってわずかに屈折角が異なる。空気に対するガラスの屈折率は、青色の光の方が赤色の光よりも大きい。図3のように円形の凸レンズの光軸上の点Oに赤色単色光の光源を置いたところ、光軸上の点Xに実像ができた。
次に、赤色単色光の光源のかわりに青色単色光の光源を点Oに置いた。このとき観察される現象として最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。
① | 点Xに実像ができる。 |
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② | 点Xよりもレンズから遠い光軸上の点に実像ができる。 |
③ | 点Xとレンズとの間の光軸上の点に実像ができる。 |
④ | 点Xよりもレンズから遠い光軸上の点、および点Xとレンズとの間の光軸上の点の2点に実像ができる。 |
#センター14本試
屈折率が大きいということはよく曲がるということです。(左図は光の分散を表した図です)
青色単色光の場合は ③ 点Xとレンズとの間の光軸上の点に実像ができます。