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ばね定数 k の軽いばねの一端を固定し、他端を大きさ F の力で引っ張ったところ、図1のような、F と自然の長さからの伸び x の関係が得られた。x = 0.20 m のとき、ばねに蓄えられた弾性エネルギーは何Jか。

図 1

#センター17本試物理基礎

グラフを読み取りますと、伸び x = 0.10 [m] のときの力が F = 10 [N] だから、これらの数値をフックの法則の式(F = kx)に代入して、ばね定数 k を求めますと、

    10 = k × 0.1

 ∴  k = 100

次に、弾性エネルギーの式(U = \(\large{\frac{1}{2}}\)kx2)に k = 100 、x = 0.20 を代入しますと、

    U = \(\large{\frac{1}{2}}\) × 100 × 0.202 = 100 × 0.10 × 0.20 = 2.0 [J]

 

 

(グラフがアブノーマル)
フックの法則を表すグラフは通常、横軸が x で縦軸が F ですが、図1は逆になってます。「弾性エネルギーの大きさは曲線と横軸で囲まれた面積」と覚えている人は

この部分の面積を割り出そうとしてしまうかもしれませんが、

本当は、

この部分の面積です。

しかし、どちらも同じ大きさなので正解を得られます。