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原子と放射線に関する記述として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。

原子の種類(元素)は、原子核内に存在する中性子の数によって決まり、その数を原子番号という。
放射線にはα線、β線、γ線などがあるが、その透過力や電離作用は放射線の種類によらずほぼ等しい。
私たちは日常生活の中で、食物や空気および大地や宇宙からの自然放射線を浴びている。
X線は電場(電界)と磁場(磁界)が進行方向に対して垂直に振動する縦波であり、胸のX線検診では、X線が縦波である性質を利用して、人体組織の疎密を調べている。
原子力発電では、核分裂の連鎖反応が継続しないように原子炉を制御しながら、核エネルギーを取り出している。

#センター19本試物理基礎

① 原子の種類(元素)は、原子核内に存在する中性子の数によって決まり、その数を原子番号という。
原子の種類(元素)は、陽子の数によって決まり、その数を原子番号といいます。同じ元素でも中性子の数が違うものがあります。

② 放射線にはα線、β線、γ線などがあるが、その透過力や電離作用は放射線の種類によらずほぼ等しい。
α線、β線、γ線は透過力や電離作用の力に違いがあります。

③ 私たちは日常生活の中で、食物や空気および大地や宇宙からの自然放射線を浴びている。
そのとおりです。われわれの身の回りは放射線であふれています。問題なのはその量です。

④ X線は電場(電界)と磁場(磁界)が進行方向に対して垂直に振動する縦波であり、胸のX線検診では、X線が縦波である性質を利用して、人体組織の疎密を調べている。
X線は電磁波の一種であり、電磁波横波です。

⑤ 原子力発電では、核分裂の連鎖反応が継続しないように原子炉を制御しながら、核エネルギーを取り出している。
原子力発電では、連鎖反応を継続させることによって核エネルギーを取り出しています。ちょうどよく継続的に連鎖反応が起こる状態を臨界といい、その状態を保つように制御しています。

答えはです。