qH188

図2のように、検流計をつないだ正方形のコイルを、領域Ⅰから領域Ⅲまで右向きに一定の速さで動かした。領域Ⅰ、Ⅱ、Ⅲには、紙面に垂直に裏から表に向かって磁場がかかっており、それぞれの領域で一様である。領域Ⅰと領域Ⅲの磁場の大きさは同じであり、領域Ⅱの磁場の大きさは領域Ⅰ、Ⅲに比べて大きい。コイルに流れる電流を時間の関数として表したグラフとして最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。ただし、図2の実線の矢印で示される向きを、電流の正の向きとする。

図 2
    

#センター12本試

コイルが同一領域内を動くときは、コイルを貫く磁束の本数が変わらないので誘導起電力は発生しません 導体棒が磁場の中を動くと電位差が生じる話とごっちゃにしないでください。
ループ状の導体が磁場の中を動くときは2つの電池が逆向きに接続されてるようなものであり、
誘導起電力は発生しません
、異なる領域をまたぐときは、磁束の本数が変化するので電磁誘導により誘導起電力が生じます。

領域Ⅰから領域Ⅱへまたぐときは、紙面こちら向きの磁束が増加するから、レンツの法則により、紙面向こう向きの磁束を増やそうとし、そうなるための電流の方向は、右ねじの法則により、右回り、つまり負の向きです。

領域Ⅱから領域Ⅲへまたぐときは、同じように考えて、電流の向きは正の向きです。

このようなことを示しているグラフはです。