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空気中を伝わる音に関する記述として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。

音の速さは、振動数に比例して増加する。
音を1オクターブ高くすると、波長は2倍になる。
音が障害物の背後にまわりこむ現象は、回折と呼ばれる。
振動数が等しく、振幅が少し異なる二つの波が重なると、うなりが生じる。
音源が観測者に近づく速さが大きいほど、観測者が聞く音の振動数は小さくなる。

#センター18本試物理

① 音の速さは、振動数に比例して増加する。

空気中を伝わる音の速さは 340m/s くらいで一定であり、変わるとしたらそれは気温によってのみです。振動数とは無関係です。

② 音を1オクターブ高くすると、波長は2倍になる。

音を高くするというのは振動数を大きくするということです 音を1オクターブ高くするというのは振動数を2倍にするということです。 。人間は振動数の大きい音を高い音と認識します。そして音の速さというのは上記のとおり一定であるので、波の基本式(速さ=振動数×波長)より、振動数を大きくすると波長が小さくなります。

③ 音が障害物の背後にまわりこむ現象は、回折と呼ばれる。

そのとおりです。

④ 振動数が等しく、振幅が少し異なる二つの波が重なると、うなりが生じる。

振幅というのは波の振れ幅のことです。振幅が少し異なる二つの波が重なれば強め合うか弱め合うだけです。うなりは”振動数”が少し異なる二つの波が重なったときに起こる現象です。振幅ではありません。

⑤ 音源が観測者に近づく速さが大きいほど、観測者が聞く音の振動数は小さくなる。

逆です。音源が観測者に近づくと音の振動数は大きくなります。 音の振動数が大きくなるというのは波が小刻みになるということです。

 

答えはです。