保存力
『仕事の原理』や、
『仕事の原理_補足』において、
どのような経路をたどっても仕事は一緒であると説明しました。
このように、物体をA点からB点に移動するとき、移動させようとする力のする仕事が経路によらず一定になる場合、元々物体にはたらいていた力を保存力といいます*「保存力」という名前は力学的エネルギー保存の法則からきています。
閉じる。上の場合ですと重力のことです。
弾性力については、空間全体にはたらいているわけではないので、「経路によらず一定」というよりも、「伸び縮みを1回繰り返しても2回繰り返しても仕事は一定」とでもいうべきかもしれません。
川の流れも、一定であれば保存力といえます。
保存力の中においては、A点からB点に移動させるための仕事の量は、A点の位置エネルギーとB点の位置エネルギーの差になっています。このことをエネルギーの原理ということもあります。しかし、一般的にはこの言葉は運動エネルギーに関して使うことが多いです。
このように、位置によって物理量が決まるとき、その空間をその物理量の場といいます。