反心力?
 水を入れたバケツを鉛直面内で回転させたとき、「水がこぼれ落ちないのは遠心力のおかげ」などと言うことがありますが、この「遠心力」という言葉の使用法は厳密には不適切とされています(Wikipedia参照)。
水を入れたバケツを鉛直面内で回転させたとき、「水がこぼれ落ちないのは遠心力のおかげ」などと言うことがありますが、この「遠心力」という言葉の使用法は厳密には不適切とされています(Wikipedia参照)。
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	この、水がこぼれ落ちない原理は、
	
	水を入れたバケツを横向きにして加速させたときに水がこぼれ落ちない原理と同じです。	
	
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 バケツと一緒に回転する観測者(回転座標系)*=『慣性系⋅非慣性系』項におけるAさん。
バケツと一緒に回転する観測者(回転座標系)*=『慣性系⋅非慣性系』項におけるAさん。
 閉じるが「遠心力」という言葉を使うのは構わないが、バケツを回す人やそれを見ている人*=『慣性系⋅非慣性系』項におけるDさん。
 閉じるが「遠心力」という言葉を使うのは不適切、とされています。遠心力は回転座標系において現れる慣性力です。*「サイクロン式掃除機は遠心力でゴミを分離する」と言うと言葉に厳格な方に怒られたりします。「ジェットコースターに乗ると遠心力を感じる」という表現は怒られません。
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(高校物理でここまでこだわる必要は無いとは思うんですが)
正しくは「そのままでいつづけようとする性質」あるいは「向心力の反作用の力」とでも言うべきです。しかしこれだとちょっと長いです。そこで、宮川さんという方が「反心力」という言葉を提案されています(Yahoo!知恵袋 http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n40074 現在このページは無くなっております)。筆者もこの提案に賛成します。当サイトでは度々この「反心力」という言葉を使いますのでご了承ください。試験の答案用紙には書かないでください。
 脱水機において水滴が衣服から放れるのは、水滴の吸着力より遠心力の方が大きくなったからです。A点からC点に進む衣服に吸着する力より、A点からB点に進もうとする性質が上回るからです。
脱水機において水滴が衣服から放れるのは、水滴の吸着力より遠心力の方が大きくなったからです。A点からC点に進む衣服に吸着する力より、A点からB点に進もうとする性質が上回るからです。 ハンマーが飛んで行く原理は、坂道を転がる球が坂道の終端から飛び出す原理と同じです。重力によって加速された球が、坂道の終端を通過する瞬間の速度で飛んで行くのです。この速度を初速度として
ハンマーが飛んで行く原理は、坂道を転がる球が坂道の終端から飛び出す原理と同じです。重力によって加速された球が、坂道の終端を通過する瞬間の速度で飛んで行くのです。この速度を初速度として 向心力や遠心力ではありません。
向心力や遠心力ではありません。 接線方向の力です。接線方向に力の成分が無いと周回スピードをUPさせることはできません。
接線方向の力です。接線方向に力の成分が無いと周回スピードをUPさせることはできません。 周回スピードがUPした直後、向心力と遠心力の大きさが大きくなります。
周回スピードがUPした直後、向心力と遠心力の大きさが大きくなります。
 非慣性系で考えるとこうなります。
非慣性系で考えるとこうなります。